短縮版メルマガ「暮しの赤信号」公開ページは、現在、別のブログへ引越しております。文中の下記の右の欄をご覧下さい。つれづれに掲載)

『脱コンビニ食!』(平凡社新書)や『危険な食品』(宝島社新書)などの著者で、食生態学者、元・大学名誉教授、そして日本危機管理学会員でもある山田博士(HIROSHI YAMADA)が配信。日本人としての生きかたを考えます。(全号掲載ではありません)

★短縮版:7/27(月)◆サクラエビが枯渇して「乗り子」がいないって? 当然です!乱獲を続け、世襲の網元だけが儲かり……  

 

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     ニッポン人の心と体を、「笑顔で」救う!

      ★短縮版メルマガ「暮しの赤信号」★

       2020年07月27日(月)号

            No.3786

毎朝、早朝5時、全世界に向けて2配信スタンドから合計
約5200部を発行(日曜は休刊です)。創刊日は2004/10/5。

【注】まぐまぐ!から受信されると、上部に[PR]と記載した
広告が掲載されますが、当方とは無関係です。ご留意下さい。

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『脱コンビニ食!』(平凡社新書)や『危険な食品』(宝島社
新書)などの著者で、食生態学者、そして日本危機管理学会
員でもある山田博士(ひろし)が配信。食べものだけでなく、
人としての生きかたを考えます。なんともユーモラスな文体
が人気のようで……。

 

 

       ★無料プレゼントのお知らせ!★

    ~新刊が、アマゾンから発行されました~
    昨日、本誌の全読者に、「号外」を出しました。

       ◆「社会の裏側!」130

 『日本の「3大メガバンク」が、石炭火力発電を進める世
  界120社への融資額第1位~第5位だった!』

 ~ガソリン車の販売を2040年までに禁止すると英仏
  が言うぐらい、地球の環境は緊迫しています。なぜ
  「日本だけがパリ協定」に逆行するのか。澄んだ青空
  を子孫に残すために、あなたのできること~

          山田博士・著

  7/25(土)にお出しした号外。どうぞご覧下さい。
     → https://bit.ly/2OYUEoO
 なお、無料期間は、7/28(火)までとなっています。

 

 

       ~本誌は、「完全版」です~

 

 

やあ、こんにちは。
山田博士(ひろし)です。
お元気でしたか!

今日もまたお逢いしましたね。
嬉しいです。

地球という星を平和にしたい。
そして子どもたちの頬(ほほ)に流れる涙をストップさせ
たい。

空にのんびりと流れる雲を眺めながら、ぼくはいつも
その方法を考えています。

そのために、「食べもの」が人を180度変え、家族を変え、
文明を変え、歴史を変えてきた重い事実を、知ってほしい。

 

 

   ◆よかったら、「いいね!」をお願いします!◆

  下記は、「フェイスブック」です。もしよろしければ、
  「シェア」や「いいね!」をポチッしていただけませ
  んか。あなたの小さな行動が、人類を大きく救います。
  いま足元にある大地は、世界中につながっております。
     → http://www.facebook.com/yamada.inochi
(最近の原稿に関連した写真を載せていますので、どうぞ)

 

 

             ▼目次▼

【1】山田の電子本「社会の裏側!」の本邦初原稿です:

   サクラエビが枯渇して「乗り子」がいないって?


【2】あなたやあなたの家族を命懸けで救う、山田博士
   品集!ぜひどうぞ:
  (先日の木曜日にご案内しましたが、まだご覧になって
   いないかたのために、再度お載せします)

   「社会の裏側!」の全巻を揃えるには、いい機会です。
   すべてPDF版に制作して、提供します!

    → 今回は、【9回目】第41巻~第50巻

    最初の第41巻のタイトルは、

   『糖尿病予備軍の人が、「熱中症」で亡くなるこの
    衝撃理由!』

 

 

 


___________________________

【1】
    ▼山田の電子本「社会の裏側!」本邦初原稿▼

 (毎週「月曜日の早朝5時」を楽しみにしていて下さい)

後日、概略などを付けて、電子本として公開する予定ですが、
読者のかただけには、いち早く、こうしてご案内しています。
___________________________

 

【今回のタイトル】
           ↓ ↓ ↓

===========================

   サクラエビが枯渇して「乗り子」がいないって?

 ~そんなこと、当然です!江戸時代以来の漁業形態をその
  ままにし、乱獲を続け、世襲の網元だけが儲かり、「乗
  り子」は薄給の蟹工船状態。日本漁業の崩壊必至です~

===========================
 ★毎回、ただ単にタイトルの内容だけじゃなく、山田の
  思いを、各所で述べています。お役立に立つことを…。

 

           【目次】


★(第1章)

サクラエビ漁の「乗り子」たちが大量退職をするという報道
で、日本漁業の何が見えるのでしょうか。いまだに「蟹工船
の時代と同じような漁業形態から、何を、どのようにすれば
立ち直らせることができるのか……

★(第2章)

地方にある漁村は、いまではなんと「限界集落」化している
ほどなんですね。平均年齢はとっくに60歳を超えているの
ですが、それは同時に、漁業が、若者たちにとっては魅力の
ない産業になってしまったという意味なんですね……

★(第3章)

いまは、日本で売られている鯖(さば)の多くが、ノルウェ
ーから輸入されているんですね。この鯖について、ある調査
を見てみますと、1980年ごろからの乱獲のため、日本の
周囲にいる鯖の大部分が獲り尽くされたことが分かります…

★(第4章)

日本の漁獲枠は、「全体の総漁獲量」を決めているだけなん
ですね。だから、早い者勝ちなんです。これじゃ、乱獲が
始まるのは当然でしょう。各国では、「各漁業者」に配分し
ていますので、乱獲など起こりようがありません……


              ★
              ★
              ★


★(第1章)

サクラエビ漁の「乗り子」たちが大量退職をするという報道
で、日本漁業の何が見えるのでしょうか。いまだに「蟹工船
の時代と同じような漁業形態から、何を、どのようにすれば
立ち直らせることができるのか……

 

サクラエビ

いやあ、いいですなあ。

あの色、あの香り。

タマネギとサクラエビの「かき揚げ」だなんて、グンと食欲
が出ます。

なにしろ、どんなものにも、このサクラエビをちょいと加え
るだけで、香りも彩(いろど)りもプラスされるんですよね。

こんなに小さなエビなのに、なんとも不思議。

このサクラエビは、静岡県駿河(するが)湾で獲(と)れ
る小型のエビを天日乾燥(てんじつかんそう)させたものな
んですね。

薄紅色(うすべにいろ)の体の色と、桜の季節に獲れること
から「サクラエビ」と呼ばれているようですよ。

なるほどねえ。

ところが、このサクラエビに関して、先日、ある一つの興味
深いニュースが流れました。


……サクラエビ漁「乗り子」大量退職へ。船主「漁存続の危
機」。待遇改善求め嘆願書。見えぬ組合側対応……


これは静岡新聞の記事です(2020/07/12)。

このタイトル、なんとも分かりにくいですね。
記者さん、えっと……推敲(すい)しましたか?(笑)。

とにかく、この記事によりますと、サクラエビの不漁が続い
ているみたい。

そして、不漁が続く静岡県駿河湾サクラエビ漁のために、
6月5日(2020年)の春漁(はるりょう)終了後、「乗り子」
と呼ばれるサクラエビ漁船の乗組員が、少なくとも50人以
上辞める意向を固めた……というわけのようですね。

なにしろ、春漁の水揚げが漁史上最低の25トン余りにとど
まったとのことで、サクラエビ漁師を辞めて“下船”を決め
た乗り子が増えた……というようです。

そして、「ここまで乗り子が一気にいなくなれば、漁の存続
にとって緊急事態だ」……と、由比(ゆい)地区(静岡市
清水区)の「船主(せんしゅ。ふなぬし)」は嘆いているん
だとか。

ぼくは、この記事を読んで、可笑(おか)しくなりました。

おいおいおい……。
ちょっと、ちょっと、あんた……。

なんてね(笑)。

なにをいまさら、あんたたち船主が「嘆く」必要があるわけ
です?

いままで、あんたたちは、いったいどのような漁業をしてき
たか、知っているのですか。

……なんて、ぼくなど、ついつい思ってしまうわけですね。

地元には船主たちの「サクラエビ御殿」などの大きな屋敷が
建っていますが、そのような光景を眺めていますと、本当に
そう思ってしまうのです。

いままで、あんたたちの収奪のために、その陰で、どれだけ
の漁師サンたちが泣いてきたのか。

それなのに、何が「緊急事態だ」……なんですか(笑)。

サブタイトルでも述べたように、漁師たちを薄給(はっきゅ
う)でこき使い、まさしく現在の「蟹工船(かにこうせん)」
のような状態を、江戸時代からずっと続けてきた。

ちなみに、この「蟹工船」という本、ご存じですか。

これは、小林多喜二(こばやしたきじ)の小説で、1929年
昭和4年)に刊行されたものなんですね。

●●を加工する工場が備わった漁船が、その舞台になってい
ます(●●は、下記の設問をご覧下さい)。

つまり、いったん船に乗れば、もう逃げることも反抗するこ
ともできない場所……ということなんですね。

この小説には主人公がいません。
いや、全員が主人公と言えるかなあ。

そして、この船で酷使(こくし)される多くの漁師(労働者)
たちの凄(すさ)まじい描写(びょうしゃ)が、世界的にも
話題になりました。

ところで、余談ですが、この「蟹工船」には、モデルの船が
あったようですよ。

実際に北洋工船として、蟹漁(かにりょう)に従事していた
「博愛丸」(元病院船)だったとか。

なるほどね、だから、あれだけも具体的に記述できたのでし
ょう。

学生時代、ぼくもこの本を読んで、いつものように、う~む
むむ……と唸(うな)りながら衝撃を受けていたことを、い
ま思い出しました(笑)。

でも、多喜二のあの「蟹工船」の時代から、いま、いったい
何十年経っているわけです?
いや、100年近くも経っているのじゃありませんか。

だけど、主従関係の酷(ひど)さなど、何も変わっていない。

上記の新聞の記事にあったのですが、今回「乗り子」を辞め
ようとしているある男性(41歳)の話です。

「(サクラエビ漁は)拘束(こうそく)時間が長いわりに薄
給で、辞めた方が別の仕事に専念できる」

この男性には、共働きの妻と、小学生と幼稚園の子がいるよ
うですが、春漁の収入は、わずか「8万9370円」。

現在は、ほかにシラス漁や自営業で生計を立てている……と
言います。

この男性は、組合の操業方針にも疑問を呈しているようです
が、サクラエビ漁の「乗り子」は600人以上のようで、「雇
用主」の船主と、乗り子の雇用関係は曖昧(あいまい)だと
いうわけですね。

なんと、給与明細をもらっていない「乗り子」もいるとか。

こうした「江戸時代以来の雇用関係」を、いまもなお続けて
きて、しかも乱獲ばかりをして魚たちを育ててこなかった。

そんなことをしていれば、このサクラエビじゃなくても、い
つかは天然資源が枯渇することぐらい、誰でも分かりそうな
ものですよね。

きっと、こうした「船主」たちは、世襲制の社会の中で、自
分の姿も周囲のことも、何も見えていなかったのでしょう。

乱獲、当然。
「乗り子」の薄給、当然。
自分の家が御殿、当然。

そのような歪(ゆが)んだ思考状態が、ずっと続いていたの
でしょうね。

そのため、先述しましたように、ぼくは、この記事を読んで、
可笑(おか)しくなったのです。

皆さんも、同じでしょ?

いまや、地球の温暖化の影響によって、この駿河湾の漁獲量
が格段に減少してるのは、地元の人たちがよく知っているこ
とです。

それなのに、江戸時代から続くような漁業をいまも続けてい
て、網元だけが儲かるような環境では、遠からず、いまのよ
うな不漁時代が来るのは、誰でも分かります。

そのため、以前にもこの欄で、ぼくは述べましたが、いまや
世界中の国では、この漁業対策に真剣に取り組んでいるんで
すね。

でも不思議なことに、「先進国であるはずのこの日本」では、
なかなか変わらない。
いや、変わろうとしない。

それは、いつも述べていますが、「誰か」が儲かるからなん
ですね。

そして、その改革がいつになっても進まない。

いったいいつまで、頭の固い老人が、昔からの「自分だけが
体験してきた良い思い出」を、引きずっているわけ?

「まともに年齢を重ねる」ということは、いつも他人のこと
を考え、子孫たちの存続を願い、自然をいつまでも豊かにす
るような行動をするものじゃないのですか。

え?
違うのですか。

上記の船主たちだけが儲かるような構造を、いままでそのま
まにしておきながら、サクラエビという天然資源を獲れるだ
け取り尽くしてきたツケが、いまになって、現れているだけ
なのでしょう。

ぼくは、網元たちの顔を思い浮かべながら、そう思うわけで
すね。

そのような背景を何も知らない人たちは、上記のようなニュ
ースを知らされると「すわ、大変だ。日本の漁業の一大事だ
……」と大慌てになることでしょう(笑)。

ところが、ドッコイ。

その背景には、いま述べたような旧態依然(きゅうたいいぜ
ん)とした事態があったわけです。

そこで、先述しましたように、以前述べたことを再度、下記
で復習しておきたいなと思いました。

なぜなら、ぼくは、「島国の日本で、日本人が獲った魚」を
美味(おい)しくいただきたいから。

そして、日本の沿岸や近海にいる魚たちといっしょに、互い
に笑顔になって、この地球上で暮らしたいから。

魚たちを辛い目にあわせて、日本近海から追い出したくない。

日本という島国に住むぼくたちが、なぜ外国から魚介類を、
わざわざ高いオカネを出して購入しなくてはならないのです?

おかしいじゃありませんか。

あ、この場合のおかしい……は、可笑しいじゃありません。
普通ではない、妙だ……という意味です(笑)。

先日した「由比町(ゆいちょう)」は、静岡県の中部にある
町です。
もっとも、2008年に、静岡市編入し合併しました。

昔は、江戸と京をつなぐ東海道五十三次の十六番目の宿場町
として栄えた町なんですね。

風光明媚(ふうこうめいび)な、なかなかいい町です。

昔、クルマで、下の道をのんびりと走りながら、日本一周を
したことがあるので、よく覚えております(学生時代です)。

街道沿いには、古い家並みや昔ながらの木塀(もくべい)、
多くの神社仏閣など、現在でもその名残(なごり)が町の
いたる所に残っていますしね。

それに、薩埵峠(さったとうげ)に登りますと、眼下には
駿河湾が一望できます。

この由比の魅力は、「旧東海道」にあるのですが、その旧東
海道には、なんと網元の「サクラエビ御殿」が立ち並んでい
る……。

いったい、これは、なんですか。

漁協は自分たちの利益のためだけに、資源管理をおろそかに
してきたことは明白なんですね。

今回のこの「サクラエビ事件」で、ちょうどいい。

いままでの膿(うみ)を、しっかり出して、子孫たちのため
の、本当の漁村……になればいいなと、思っています。

こうした漁協や、網元周辺を捜査すれば、さらにいろいろと
問題点が出てくると思いますしね。

この由比の近くのある漁協では、「日軽金」のダムがサクラ
エビに影響を与えたと言って、多額の賠償金を受け取ってい
ます。

そして、そのオカネを受け取ったあとには、環境を良くする
活動をおろそかにしているという報道もありましたしね(静
岡新聞による)。

こうした現実を見るにつけ、なぜ、日本では、この素晴らし
い自然をみんなで守って後世に伝えることを、もっともっと
自信を持ってしないのだろうと、ぼくなど、思ってしまうん
ですね。

まあ、いずれにしても、先述したように、ぼくは、「日本で
日本人が獲った魚」を食べたいために、下記について、再度、
述べたいなと思っています。

そう、日本の漁業を強くし、若者たちがどんどんと飛びこん
でくるような産業にしたいから。

そして、日本の沿岸や近海にいる魚たちといっしょに、互い
にこの地球上で暮らしたいから。

せっかく、ぼくたちに寄り添って、日本列島のそばで生きて
くれている魚たちを、日本近海から追い出したくないですよ
ね。

 


★(第2章)

地方にある漁村は、いまではなんと「限界集落」化している
ほどなんですね。平均年齢はとっくに60歳を超えているの
ですが、それは同時に、漁業が、若者たちにとっては魅力の
ない産業になってしまったという意味なんですね……

 

いつかも、述べたことがありますが、ぼくの故郷(ふるさと)
は、近畿地方の北部にある日本海若狭湾)に面した港町で
す。

若狭湾の奥まったところにあり、そのまた奥の小浜湾沿いの
ため、いつも海は、本当に穏(おだ)やかで、波も静か。

冬も暖かで、非常に過ごしやすい場所なんですね。

ただ、社会から離れたような、そのような静かな場所ですの
で、怪しいヤツがやってくることも、ママあります。

たとえば、日本海の向こうからこの小浜に密(ひそ)かにや
ってきた「北朝鮮」の工作員たちに、若い男女二人が拉致
(らち)された事件がありました(地村さん夫妻です)。

じつは、その場所は、ぼくの実家から歩いて10分ほどの
場所にある、小浜公園なんです。

小浜湾に面した公園で、そこから石段でかなり昇ったとこ
ろに展望台があります(別の道を通って、クルマで行くこ
ともできます)。

そこは、小浜湾を一望でき、静かで、本当に気持ちのいい
場所なんですね。

その場所で、海を眺めていた地村さんたちが、突然行方不明
になりました。

そして、北朝鮮工作員たちに拉致され、工作船で、北朝鮮
に運ばれたことが、あとになって分かったわけですね。

後年、当時の小泉首相北朝鮮へ乗り込んで行き、交渉して
その二人は無事に小浜に戻ってくることになったのですが、
そのほかの多くのかたは、いまもなお、北朝鮮に拉致された
まま。

消息がまったく分かっていないんですね。

彼らの帰りを待っている家族は、みんな年を取り、一人、ま
た一人と、この世を去って行きます。

でも、拉致された子どもたちは戻ってきません。

21世紀のいま、こうしたことが、ぼくたちの周囲で起こっ
ているなんて、とても信じられませんよね。

でも、これは現実です。

このような「非情な社会」を、ぼくは、本当に身近なところ
で体験しました。

じつを言いますと、ぼく自身が、彼たちと同じ運命になって
いたかもしれないのです。

と言いますのは、その展望台は、いつもぼくがよく行ってい
たところなんですね。
ぼくは、その場所が大好きでした。

しかも、よく行ったいた時期も、その拉致事件と同じころだ
ったのです。

ただ、ぼくの場合は、実家に大きな「シェパード犬」を飼っ
ていたものですから、いつもその犬といっしょだったんです
ね(展望台では、その犬を放していましたので、周囲を走り
ながら、ウロウロしていました)。

その飼い犬は、嘱託(しょくたく)警察犬でしたし、ぼくよ
りずっと利口でしたので(笑)……、本当に助かったのかもし
れません。

ひょっとすれば、草むらの陰に、北朝鮮工作員たちが潜
(ひそ)んでいたのかもしれませんしね。
あるいは、その犬に吠えられて、崖から転(ころ)がり落ち
ていたかも(笑)。

でも、その場所は、夕方など、湾の先にある細い岬(みさき)
の上に、名残(なごり)惜しそうにゆっくりと沈んで行く夕
陽の美しさを眺めているだけでも、もう別世界でしたね。

まばゆい赤色からだんだんとピンク色へ、そして薄紫色から
濃い紫色へと次第に暗くなって行く光景は、ぼくのような者
でさえ、思わず、ホ~ッと、ため息が出てしまいます。

いと、をかし……。

話がだいぶ、ずれてしまったようですが……(笑)。

……その小浜駅から続く駅前通りを歩きますと、ある小さな
交差点を右に曲がったところに、アーケードになった魚屋専
門街があるんですね。

お盆や正月に町に戻ったときなど、ぼくはいつも、その駅を
降りて荷物を持ちながら(キャスターをガタガタと押しなが
ら)、その場所を通るのですが、その交差点を曲がったすぐ
2軒目のところに、中学時代の友人が経営している魚屋があ
るんです。

その店で、いつも彼は魚の仕込みなどをしているため、その
前を通るたび、「おっすっ!」なんて大きな声で呼びかける
のですが、そのたび、彼は驚いた顔をして笑顔を返してくれ
るわけですね。

いままでは、そうでした……。

でも最近は、彼の顔に、どこかしら陰(かげ)りが見えます。

きっと彼の心の中では、漁業についての未来の心配があるん
だろうなと、ぼくはいつも、勝手にそう思っています。

だって、いつも憂(うれ)えているような顔をしていますか
らね。
とくに最近数年は、そのようです。

日本の漁業の行く末(すえ)。

ぼくだけじゃなく、多くのかたはそう思っていらっしゃるの
ではないでしょうか。

海に四方を囲まれたニッポン。
魚とともに生きてきたニッポン。

その島国のニッポンで、魚が獲(と)れなくなり、漁民がいな
くなり、いま述べたように、魚屋がどんどん消えている。

いったい、何がいまの日本には欠けているのでしょうか。

そして、かつてのような、あの賑(にぎ)やかな威勢のいい
掛け声が、再び戻って来る日が、はたしてあるのでしょうか。

いま、ぼくたちは、どうすればいいのか。
そして、日本の漁師たちがでっかい夢を持つ方法とは。

結論を先に述べておきます。

その方法は……あります。
しっかりと……あります。

ただ、日本だけが、それに乗っていないだけ。

事実、日本の水産業、そして漁業は、衰退の一途(いっと)
をたどっております。

日本で漁業に従事している人の数は、ピーク時には100万
人にも達していたと言われていますが、現在は、なんと、わ
ずか20万人を割っているほど……。

その衰退度には、凄(すさ)まじいものがありますよね。

地方にある漁村は、いまではなんと「限界集落(げんかいし
ゅうらく)」化……しているほどなんです。

ちなみに、この「限界集落」とは、過疎化などによって、人
口の50%以上が65歳以上の高齢者になって、冠婚葬祭な
ど社会的共同生活の維持が非常に困難になった集落……を言
います。

各地にある漁村が、いま、そうなっている……。

信じられますか。

あれほど、豊漁(ほうりょう)や威勢のいい声で賑(にぎ)
わっていた漁村が、いま……(省略)。

 

 

             ★★★
             ★★★
             ★★★

 (「短縮版」のメルマガでは、このあたりを「完全版」の約
 1/2に短縮しています。でもお役に立てば嬉しいです)  

             ★★★
             ★★★
             ★★★

 

 

ノルウェーから鯖を輸入するなんて、そんな恥ずかしい行為
を、いつまで続けるつもりです?

上述したように、水産業を立て直す答えは、もうはっきりし
ているのですから、即、関係のかたたちは、国民といっしょ
になって、行動を起こしてほしい。

そして、消費者のぼくたちも、そうした行動を後ろから応援
すべきでしょうね。

だって、こうした漁師さんたちに若い人がどんどん流れ込め
ば、将来が明るくなるじゃありませんか。

漁師さんたちの平均年齢が40歳ぐらいになれば、本当に嬉
しいけどなあ。

そして、そのような日本産の魚を口にしながら、「魚大好き
人間」のぼくは、眼を細めてみたい(笑)。

じつは、今回のような漁業だけじゃなく、農業や林業も含め、
行政の「補助金」が利権の温床(おんしょう)になっている
状況を、いまこそ、すべて透明にすべきときなのだと、ぼく
は改めて、思っています。

サクラエビの事件から、何か、かなり広い問題にまで拡大し
てしまったようですが、ぜひ、島国の日本なのですから、ぼ
くたちみずからで、こうした漁業を立ち直らせましょうよ。

いくら沖の水平線を眺めていても、江戸時代末期のように、
どこからも、「黒船」などが現れることはないのですから。

ハハハ……。それじゃまた次回ね。ご機嫌よう。(山田博士

 


           ▼設問です▼


設問→ 上記の文章を読み、下記の●●にあてはまるものを、
    選択語句から選んでみよ。ただし2文字とは限らな
    い。

 「●●を加工する工場が備わった漁船が、その舞台になっ
  ています」

      【選択語句→ リンゴ、カニイカ

 
            ■答え■

 下記のとおりです。でも、先に答えを見てはいけません。
 本文を再度ご覧になり、十分想像してから答えをご覧下さ
 い。その繰り返しが、あなたの明日を輝かせることになる
 と思っています。
            答え→ カニ


★★「短縮版」読者のかたで、その日だけの「完全版」をご
  希望のかたは、下記からお申し込み下さい(1回分500
  円)。ただし、頻繁な場合は、人手の関係でお送りでき
  ないこともありますので、その点は、ご了承下さい。
      → https://ws.formzu.net/fgen/S75876861/

 

 

 


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【2】
   あなたやあなたの家族を命懸けで救う、山田博士
   品集! ぜひどうぞ。

 ~先日の木曜日にご案内しましたが、まだご覧になって
    いないかたのために、再度お載せしました~

___________________________

 

  先日の「木曜日」に案内したのは、下記の作品です。
          ↓  ↓  ↓


         今回は、【9回目】

     下記の第41巻~第50巻の提供です。

        (合計10巻の全巻です)


41.社会の裏側!41……糖尿病予備軍の人が、「熱中症
  で亡くなるこの衝撃理由!

  ~ふだん多くの糖類を体に入れていると脱水状態にな
   る。それに砂糖は、ビタミンB1などを壊し、ストレ
   スにも弱くするのだ~
         → https://bit.ly/2KPQVXh


42.社会の裏側!42……子どもの好きな食品に、これだけ
  も遺伝子組み換え作物が使われていた。実名リスト付き!

  ~フランスでは安全性を見直しているのに、なぜ日本で
   は次々と承認されるのだろう~
         → https://bit.ly/2wsP5sb


43.社会の裏側!43……自閉症などの発達障害は、遺伝じ
  ゃなく、農薬などの「環ホル」が原因であることが分か
  った!

  ~文科省の調査では、通常学級のなんと6%ほどの子た
   ちに「発達障害のリスク」があるため、日本人の未来
   にとって、早急の対策が必要だ~
         → https://bit.ly/2K69Mw8


44.社会の裏側!44……ファッション企業の「ファーフリー」
  (毛皮は扱わない)の動きが広まったが、中国ではアン
  ゴラウサギたちが今日も生きたまま……!
         → https://bit.ly/2jJnIkm


45.社会の裏側!45……広く使われている「人工甘味料」が、
  実際には、糖尿病のリスクを逆に高めていた。その衝撃
  的な事実とは!

  ~コカ・コーラ社が、「ダイエットコーク」の安全性を
   訴えた全米広告キャンペーンのおかしさ~
         → https://bit.ly/2wsQrDh


46.社会の裏側!46……ミツバチが消えた。じつは、あな
  たがシックハウスや居間の殺虫剤で倒れる原因も、これ
  と同じだった!

  ~これら「ネオニコチノイド系農薬」の商品名を、ここ
   でお教えしたい。今日からぜひ注意してほしい~
         → https://bit.ly/2ryiHiM


47.社会の裏側!47……愛するペットに「ペットフード」
  を与えてはいけない!

  ~多くの人の悲しい誤解と、ペットの病気や長生きにつ
   いて~
         → https://bit.ly/2ws94Y2


48.社会の裏側!48……学校給食の栄養士が「本当は」使
  いたくない中国食材とは!

  ~じつは「センター化」が、この事態を招いた元凶だっ
   た~
         → https://bit.ly/2wt9flV


49.社会の裏側!49……なぜ、「栄養ドリンク剤」を未成
  年に禁止している国があるのか!

  ~無水カフェインの怖さをご存じか。それに、「異性化
   糖」のために糖尿病のリスクがグングン高まっている
   事実とは~
         → https://bit.ly/2ws9lKy


50.社会の裏側! 50……あなた、「老人難民」になりま
  すか。それとも死にますか?

  ~160万人もいる「要支援1と要支援2」の人たちは、
   この「医療・介護総合推進法」のために、介護保険
   ら外されることに!~
         → https://bit.ly/2rzEDt9


(今回は、以上の合計10巻を、特別に「50%引き」で提
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皆さんからのご連絡を、お待ちしています。
そして、ごいっしょにお歩き下さい。

お元気で。

 

 

 


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ます。皆さんには関係がないと思いますが、山田が今後も皆
さんのために活動したいため、ぜひその点、よろしくお願い
します。本日も、お読み下さり、ありがとうございました。